効果的な異議申立とは?

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交通事故によって後遺症を残すと,後遺障害等級の認定が受けられます。ですが,その認定に納得できないこともまま生じます。そのような時に実施するのが,異議申立という手続です。

まずは等級認定結果があなたにとって正当なるものであるかどうかが大事になってきます。
当然、正当なる等級結果であれば、そのまま示談にコマを進めればいいと思いますし、正当なる等級結果でなければ異議申し立ての手続きが重要となります。

しかし、自分の等級結果が正当であるかどうかなんて、医療に詳しい方は別として、まず居てないと思います。
実際に私たちの事務所に相談に来られる被害者の方で、初回の等級申請で正当なる等級結果を得ている方は約3割しかいないのが現状です。
残りの約7割の方は正当なる後遺障害等級認定が受けれていないのです。
世間では、異議申し立てをすればさらに上位の等級が認定されたはずなのに、それをしないまま示談を勧めている人はたくさんいると思います。

半数以上の方は、初回の等級結果で泣かされていると強く予想されます。

では、なぜこのようなことになるのでしょうか?

その大きな要因として、後遺障害診断書の内容がずさんなものが圧倒的に多いのです。
さらにずさんな要因として、必要な検査をしていないのが圧倒的に多いのです。

では、治療先の医師が間違っているのですか? (検査漏れ?)

それは違います。 医師に罪はありません。

医師は,ケガを治すことが使命なのです。 後遺障害診断書のように,治らなくなったことの証明は本来の使命ではないのです。
むしろ,治せなかったことを認めたくないという抵抗感さえ持って不思議でありません。
そのためもちろん, 「どう書けば?」「何の検査をしたらいいのか?」  こんなことは医師の眼中にないのです。
医師の使命は,治すことであり,後遺障害診断書の書き方を承知していなくても十分達成ができるのです。

では、どうすればいいの?

 

異議申し立てのポイントをおさえておきましょう。

まず、異議申立も被害者請求で行うこと・・・異議申立から被害者請求に切り替えることも可能

保険会社は,いつまで経っても,あなたの上位等級を望みません。初回申請の際に予想された,等級をお
さえるための工夫や妨害は,異議申立の際も同様です。ですから,異議申立も,被害者請求ですべきなの
です。

また,初回申請を事前認定でしてしまった人でも,異議申立の段階から切り替えることが可能なので,被害
者請求を選択してください。任意保険会社に遠慮することなどないのです。笑顔の奥で,会社の利益の為
に,あなたの犠牲を望んでいるのですから。

ここからさらに大事なポイントになります。

異議申立書にただ闇雲に文章を書いても,決して相手にされません。

被害者請求を選択したからといって,ただ闇雲に文章を書いただけでは異議申立の意味がありません。

ここでもまた,目標等級に向けた理論的・現実的プロセスの構築が必要なのです。

理論的にも現実的にも実現可能なプロセスを構築する

異議申立でも目標等級の設定は重要です。これは初回申請の際と変わりません。しかし,唯一変わるの
は,既に一度は認定を受けたという事実です。これにより,等級認定理由が明確になります。認定理由に
は,どうしてそのような等級になったのかが書かれると同時に,何が不足していて上位等級にならなかった
のかということも,暗に示してくれているのです。これを利用しない手はありません。不足する医学的所見をそこから読み取り,さらに認定要件が他にないかを調査し,全てを満たす準備を行うのです。与えられたヒ ントを活用することさえできたなら,異議申立は決して難しいものではないのです。

私は正当なる等級が認定されなかった、7割の方を見ていて思うのですが、「最初の後遺障害診断書を提出する前に、こちらに相談に来られたらよかったのに」といつも思います。
なぜなら最初の等級申請で、正当なる等級結果が得られると、示談が終わるのが異議申し立てをしない分、早く終るからです。
最初の等級申請で正当なる等級を認定されるのと、異議申し立てをして正当な等級を認定されるのでは、約3ヶ月間、異議申し立てをする人は余分な時間を必要とするのです。

誰でもこんなわずらわしいことは、一日でも早く終わらせたいと思うのはあたり前だと思います。

※ ここで時間をムダにしない為の解決策として

相談に来て頂ければ、あなたの後遺障害診断書に傷病内容がに正しく反映されているかどうかの分析を致します。
正しく反映されていると判断すれば、そのまま等級申請をすることをお勧めしますし、
そうでなければ、あなたの納得のいく十分なる説明をさせて頂きます。
尚、遠方で来られない方は、郵送でのサービスも行っていますので、お気軽にお問い合わせしてください。

■ 過去に相談に来られた方でこういう被害者がおられました。

膝の怪我で後遺障害等級14級がすでに決まっていた女性の方で、示談金額の算出を相談しにこられた人がいました。
念の為、後遺障害診断書のコピーも持って来て頂いたのですが、その女性の傷病の内容が診断書に正しく反映されていないと言う事に気づきました。

そこで私は,賠償金額の話を進める前に,後遺障害等級の見直しこそが大切であることを説明しました。そして,適切な検査を実施することにより,等級が見直される可能性があることを説明しました。

ところが,この方は既に何度も異議申立を行っていた言ってきました。一瞬おどろきましたが,異議申立の書面を拝見して納得がいきました。いずれも,闇雲に不服を訴えただけの文章だったのです。

私は,それでは現在の保険制度のもとでは,よい結果が得られないことを,細かな点も含め説明し,質問には丁寧にお応えしました。

その結果,異議申立と,その準備に必要な検査所見の獲得を引き受けることになりました。

膝の後遺症は何度も経験しているので,検査手配をそつなくこなし,スケジュール通りに所見の獲得を進めていきました。医師や医療機関の協力が欠かせないため,多少の期間は要するのですが,それでも闇雲に検査を依頼したわけではないため,順調に進めることができました。

医師の所見が得られたところで,異議申立の実行に移りました。医師の所見がどのようにして得られ,それらがどのようなことを意味するのかを文章にまとめ,MRIやレントゲン画像のひとつひとつに証拠説明書を書き添えて,異議申立の手続を実施しました。多くの交通事故被害者は,ここで間違いを犯します。ここでは,闇雲に文章を書くだけではだめなのです。等級認定機関が求める情報は何であるのか,何が評価の対象になるのかをしっかりとわきまえて文章にする必要があるのです。多くの交通事故被害者は,ここがわからないまま,ただ闇雲に困り事を書き並べてしまうのです。このような異議申立では,時間を無駄にしてしまいます。

審査結果を待つ間,ご本人はあれこれ考え不安になり,何度も私に連絡をされました。その都度,私は大丈夫大丈夫と励ましたものです。

後日,異議申立の結果が返り,無事に目標とした12級が認定されました。要した期間は,最初の相談から4ヶ月でした。一見すると4ヶ月は長く感じるかも知れませんが,実際にはあっという間の期間でした。まず,最後の2ヶ月は,審査をまつための時間なので避けることはできません。ここでご本人は不安なときを過ごしたのですが,これは闇雲な異議申立でも同じことです。避けて通ることはできません。つぎに,申請までの2ヶ月は,必要な検査をこなす期間です。順調に進める内に,あっという間に過ぎてしまう時間です。闇雲な異議申立で,前進できずに2ヶ月を過ごすことを思えば,実りある+2ヶ月であったと,ご本人も言っておられましたしし,私もそう思いました。

闇雲な異議申立で時間をムダにされるのを,黙って見過ごすことはできません。私が今このような仕事をしているのも,自身の交通事故がきっかけです。あの時は,不安ながらもがむしゃらに頑張りました。しかし,見当違いも甚だしいムダな努力が多かったことは事実です。特に,私は法学部に学生であり,そこそこ知識もありましたし,教授や弁護士からふんだんにアドバイスをもらっていたので,法律面で的はずれなことは少なかったものです。しかし,医療面でつまづき,行き詰まっていました。

交通事故の解決で,時間を無駄にしないためにも,法律だけでなく,医療の面でも無駄なくすすめて欲しいと思いますし,そのサポートを実践していきたいと思います。

 

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